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アンデパンダン展と舞台「シンベリン」 [アート・舞台]

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少し順序が逆になりますが、今月頭と先週末に見てきた、美術展と舞台のこと。

4月1日に、「日本アンデパンダン展」という美術展を見て来ました。

http://www.nihonbijyutukai.com/anpan/anpan1.html 

私は知らなかったのですが、フランスから始まった「自由出品・無審査」の美術展で、日本での開催も65回目。終戦直後から開催されていた美術展なんだそうです。

 今回、友達がハンコ版画の作品を出品していて、こういう美術展があることも知れたし、見に行くことになったのです。

 会場は国立新美術館。ここも行ったことがなかったので、行けたこともよかったです。

 で、とにかく「自由出品・無審査」のため、作品点数が膨大! そして、 作品の主題や手法も様々です。

今回は当然といえば当然ながら、昨年の震災を取り上げた作品も多かったです。 

 あまりに数が多いのですらーと流れるように見て行きながら、何か心惹かれる!と思う作品があれば立ち止まってゆっくり眺めるという形で見て行きました。

 感じたのは、自分の思いをさらけ出すことと、昇華させることの大事さと難しさ。

 今まで見た美術展で感銘を受けた作品とどこか違としたら何だろう??と思った時に、それは必ずしも画力といった「うまさ」の違いではないように思いました。

 それよりも、自分のみっともなさや情けなさも含めた、中身をカッコつけずにさらけ出せるか、そしてそれを「作品」として昇華出来るか、ある意味「引き算」が出来るか。

 それがあってこそ、作品に力がやどるし、深い印象を見る人に残せるのかな・・・と。 難しいなぁ・・・と。

 友達の作品は、彼女の素直な心情がシンプルに表現されていて、とてもよかったです。決して派手な大きさと表現方法の作品ではないかもしれないけれど、見る人に何かが伝わる作品だったかと。

 

 さて、代わって4月7日に埼玉のさいのくに劇場で、蜷川演出のシェークスピア、「シンベリン」を見て来ました。 

 シェークスピア劇の中でも長い舞台だそうで、休憩を挟んで実に3時間半近い舞台。ジャンルとしては「ロマンス劇」で、イングランドとイタリアを舞台に数奇な運命の1組の夫婦を中心に様々な人々の人生が交差します。ちなみにタイトルロールの「シンベリン」さんは、物語の中心になる夫婦の奥さんのお父さんで王様です。

舞台全体の感想としては、目まぐるしく変わる舞台設定と、スピード感のある物語でわくわくしながら全然長く感じることもなく、正味3時間を楽しく観劇出来ました。

とにかく、大竹しのぶさん、勝村さんといった役者さんが凄すぎる!! その演技をほれぼれと見ているだけでもあっと言う間の舞台でした。

 シェークスピアといえば、古典ですし、劇そのものは原作を忠実に踏襲しているのですが、演出には、蜷川さんの個性と大胆なアイデアがあれこれ使われています。

その中で印象的だったのは、1つはとある場面で背景として使われる、源氏物語の一場面の絵。その意味はパンフレットを読むとわかるのですが、古代イタリアの背景にある日本古典の絵が不思議と違和感なく、マッチしていて、そして暗喩にもなっている。。。面白いなぁと思いました。

そしてもう1つは、物語のクライマックスに出てくる戦争のシーンの効果音として使われた、サイレント波の音。そして1本の細い「木」。 言葉では何も語られませんし、物語にも何も出てきませんが、もちろん去年の震災を示唆しています。

舞台の上の人々の営みや負の感情、戦いを見ながら、その効果音と木にひどく心が動きました。直接的に語られる以上に何かを感じさせる、そういう「ぐっと押さえた」思いの強さは、実はむしろ 深くまっすぐに届くのかもしれない。 そんな気がしました。

 

 美術展と舞台。形は異なるけれど、表現すること・・・を考えた4月初旬の出来事でした。 

 

 


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